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Your search : [ author:在日中国人作家 莫邦富] Total 5 Search Results,Processed in 0.096 second(s)
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1. 中日関係をどう見つめるべきか
昨年十月、日本を訪れた中国の朱鎔基総理がTBSの番組に出演した時に胡弓を弾いた。もちろん、日本国民に対するサービスである。中日関係は九〇年代に入ってからぎくしゃくした状態が続いている。こうした局面を何とか打開したいというのが朱鎔基総理の訪日目的の一つであったと思われる。中日関係がなぜ冷え込んでしまったのか、その原因はいったいどこにあるのか。こうした問題を根元から突き止めて解決すれば、朱総理の胡弓の
Author: 在日中国人作家 莫邦富 Year 2001 Issue 3 PDF HTML
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2. 日本の友人四竃恭子さんを偲ぶ
梅雨はもう明けたようだったが、このところ夕方近くになるといつも土砂降りの雨が二、三時間続いてはぴたりと降り止む。昨日、伊藤歯科医院に虫歯の治療に娘を連れて行った帰りに大雨に降られ、着ていたものがずぶ濡れになってしまった。娘はかえって興奮して「北京の雨みたい」と何度も私に言った。私はしばし考えて、この感じは悪くないと思った。東京の雨はまるで日本語のように曖昧模糊としていることが多い。見ると地面が雨で
Author: 在日中国人作家·靳飛 Year 2001 Issue 6 PDF HTML
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3. 中国と日本、ふたつの風景に寄せる思い
十二年以上も過ぎたいま、私は北京から日本に移住してきた。この空間の移り変わりについて、言語は、どれほど費やしても人間の思いを完全に言い表わすことができない脆いものであったかもしれない。しかし、二つの国、時にはたった二つの風景だけで、正確に私の思いをとらえることができた。それは、次のような風景であるのだが、中国の沙漠植林、そして日本、壁の上の空き缶という文字の配列が、私に時間と空間の長いトンネルを通
Author: 在日中国人作家 毛丹青 Year 2001 Issue 9 PDF HTML
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4. お茶の縁ふたたび
三百年以上前、中国の明朝は、国内の農民蜂起軍と北方遊牧民の満州族軍から攻撃を受けた。儒学者·朱之瑜(日本では号の舜水が有名、浙江省余姚(よよう)出身、一六〇〇~八二)は、明朝が存亡の機にあったころ、単身海外を奔走し、日本や東南アジア諸国に援軍を求めた。しかし彼の願いもむなしく、満州族が明朝を倒して清朝を打ち立てた。そして彼は、故国に帰ることすら叶わなくなった。時は流れ、六十歳を過ぎたころ、水戸徳川
Author: 在日中国人作家 靳飛 Year 2002 Issue 1 PDF HTML
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5. 中日韓 色の比較文化論
私の妻が初めて日本にやって来たのは一九九七年の秋のことだ。それから半年ほど経った頃、私は彼女に「どう、日本の印象は?」と聞いてみた。彼女は「う~ん」と、しばらく考えてから「色に例えて言うなら、日本は特に何色と名付けられない雑色ね」と言った。「中国人と比べて、日本人の着ている服は曖昧な中間色が多いし、日本人のハートや表情だってそんな感じだわ」。私はまったくその通りだ、と思って何度もうなずいた。色にみ
Author: 文化人類学者·在日中国人作家 金文学 Year 2001 Issue 1 PDF HTML